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Nikon Fの世界 第7話 「Nikkor F」での撮影②(67742XX)

こんにちはMinoluです。

今回はこちらのニッコールFの撮影レビューです。

 

持ち出しはNikon Fの純正カメラバッグに入れ連れ歩きました。

今のデジタル一眼ではこのようなケースで持ち運びすることがなく、持ち運びの時にコツンとぶつけないか大変気を遣っているのですが、このようなカメラバッグがあると非常に楽であることに気づかされました。

さて、今回は約1か月間をかけて27枚撮りのフィルム1本の撮影を行いました。

こちらが現像を終えたフィルムです。

現像に出してから写真ができるまでの「間(ま)」を待つ気分が大変懐かしく感じます。

まずはカメラ本体の光漏れのチェックです。

モルトの貼り替えも問題なさそうで特に光漏れはなさそうです。

(網戸の前でフィルムを撮影したため、網目の影がうつりこんでしまいました。)

 

では、主な写真を見ていきましょう。

こちらは目の前を時速300kmくらいで通過する新幹線の後方をシャッター速度1/1000秒で撮影したものです。

元々、簡易テストで1/1000秒の動作確認は出来ていましたが、明るさも適正範囲ですのでシャッター速度はでているようです。

実際、時速300kmで移動する車両は1/1000秒でも約8cm移動します。

仮に1/500秒レベルの動作だと約16cmも移動するので、真横のショットではないですがワイパー等はかなり被写体ブレを起こしているはずです。

 

こちらはNIKKOR-S 50mm f1.4のレンズの実力確認のため、開放f1.4で撮影したものです。良い感じのボケ味が出ているのですが、開放だと周辺光量落ちが出てしまっています。

今となればそれもこの1966年製のレンズの味なのかもしれません。

当然ですが絞ればこの周辺光量落ちはなくなります。

 

遠景です。

50年前以上のカメラとは思えない描写力です。

当時、世界がこのカメラに驚いたこともうなずけます。

ダイナミックレンジの狭さは、このフィルムの限界なんだと思います。

露出計については、今のデジカメの精度と同じ目線で考えてはいけないものだと感じました。

一応、中央重点測光なのですが、それでも全体的な光量に強めに引っ張られてしまうようで、フレーミング状態で露出を測るのではなく、被写体の前できちんと露出を測ってからフレーミングするようなイメージで撮影するのがいいと思います。

少々癖がある露出計なので想像ですが、長く付き合えばシーンに応じた露出補正量が分かってくるように感じました。

そう言った意味では1枚1枚をきっちり撮影していく姿勢を楽しむことが必要になってきますね。

 

さらにフォトミックTNファインダーはASA100時にEV2~17の範囲で輝度測定ができるのですが、その範囲外になると針が全然動かなくなるので、故障か?と一瞬驚いてしまうことが何度かあったのですが、同時にいかに今のカメラが良く出来ているのかを改めて知ることになりました。

 

今回の撮影目的は主に「Nikkor F」と50mmレンズのテストでしたが、テストを通じて写真撮影との向き合い方について、様々な気づきがあったことは大きな収穫だったと思います。