Minoluの部屋

カメラなどMinoluの趣味の世界

Nikkor レンズの世界 第2話 NIKKOR-S Auto 5cm f2

こんにちはMinoluです。

今回はNIKKOR-S Auto 1:2 f=5cm、いわゆる5cm f2です。

最初期のチックマーク入りではありませんが9枚絞り時代の個体が入手できました。

このレンズが製造されたのは1960年あたりで、その翌年には6枚絞りに変更されたそうです。

この約60年以上前のレンズの描写力と9枚絞りのボケ味がどのようなものなのか試したくなりNIKKOR-H Auto 50mm f2と撮影比較してみました。

カメラはCANONのデジタル一眼にマウントアダプタを装着し絞り値は5.6で撮り比べました。

まず、1枚目。上が5cm、下が50mmです。

差が分かりやすい部分をトリミングしています。

RAW加工はしていません。

描写の傾向は非常によく似ていることが分かります。

背景の日が当たっている部分は50mm f2はどうしてもボケが6角形になり角が出てしまう分少しノイジーな印象になっています。

 

こちらは更にボケの形が分かりやすい状況で撮影してみました。

5cm f2は背景が丸ボケになり、柔らかい印象の画像になっています。

 

こちらはトリミングなしの写真です。

これはMinoluの保存機である黒F(725XXXX)です。

余談ですが特にレアな個体ではありませんが、使用によるスレが使い込まれたいぶし銀のような雰囲気たっぷりのFなので唯一手元に残している個体です。

話を戻しましょう。

こちらの写真はカメラ背後の樹木を見ていただけると印象の違いがよくお分かりいただけると思います。

 

描写力が分かりやすいように等倍以上に切り出してみました。

この時代のレンズなので色収差は仕方がないと思いますが、2400万画素のデジカメにも通用する当時のNikonレンズのシャープな描写力には驚くばかりです。

 

評判通りよいレンズでした。