Nikon Fの世界 第2話 「Nikon Fのマニア的魅力」(64570XX)
こんにちはMinoluです。
すっかりNikonFの沼にはまってしまい、出来る限り色々なFを手にしてみたいと思うようになり、少々困っている今日この頃です。
残念ながら場所と経済的な問題で、全てをコレクションとしてキープできないので比較的安価で気に入った個体だけを手元に残すという方針にしようと思ってます。
(さて、どうなることやら。)
2台目は64570XX番。
2台目は何とか初番に近い64X万番台を手にしたかったので、動作も外観少々状態が悪かったですが思い切って購入しました。
商品が到着し箱から出してみると、何やら覚えのある匂いが。。。
電池の力で動く以前のカメラは機械式の時計と同じで、バネが動力になって様々な歯車の連動によって動作します。
古くなって動きが悪くなった歯車たちを滑らかにしたいと思うのは当然です。ただ、CRC556はダメですねぇ。気持ちは分かるんですがね。
匂いの正体は556でした。
と、言うことはきちんと清掃してやれば復活するはずです。
少々ばらしてそれぞれのパーツを根気よく清掃してやることで幸いなことに部品欠損もなく動作快調になりました。
さて、お楽しみのパーツ確認です。
それぞれの部品が645万台のパーツかとおもいきや、1か所649万台以降の部品がついてますね。
このあたりのパーツチェックもNikon Fのマニア的楽しみ方の1つだと思っています。
このカメラは1961年の後半に製造されたもので長い年月を経る中で、パーツが交換されてきたんだろうな、と思いを巡らせることは楽しいことです。
アイレベルファインダーは前期(細かい違いがありますが大きく前期と表現しています)で当初からのコンビでしょうか。
角のスレが年季の入った道具という感じでなかなか渋いですね。
さて、次はどんな出会いがあるのか楽しみです。
Nikon Fの世界 第1話 「Nikon Fとの出会い」(65913XX)
こんにちはMinoluです。
ある日、ヤ〇オクのジャンクカメラのセットの中に当時探していたX-700用の「MulitiFunctionBack」があったので落札しました。
そのジャンクカメラたちの中に「Nikon F」といういかにも凄そうなカメラがありました。
これがボクと「Nikon F」との出会い。
ただならぬオーラーを放っていたので、「Nikon F」について調べ始めたことですっかり「Nikon F」の沼にはまってしまいました。
おかげでミノルタの収集はしばしお休みとなりました。
この個体はシリアルナンバー65913XX。
1965年3月頃に製造されたカメラです。50年以上前のカメラですが普通にシャッターが切れるところが驚きです。
そもそも「Nikon F」は1959年に販売開始されたカメラで、このカメラの登場はレンジファインダー時代から一眼レフ時代の幕開けへと導いた歴史に名を刻む銘機です。
富士山型のマークに「NIPPON KOGAKU TOKYO」の刻印が歴史を感じます。
偶然だったのですが、初めて手元に来たFが赤点モデルでした。(もちろん入手時には赤点の価値など知りませんでした。)
この赤点の調査をきっかけにボクはFの世界にはまり込みました。
この赤点はフォトミックTファインダーが装着できるように改造(ミラーボックスの一部を削って加工)されているということを示すマークで657万番台から660万番台だけに存在する珍品です。
余談ですが657万番台から659万番台には赤点付きと赤点無しのFが存在するのですが、660万番台には赤点付きしか無いようです。
そうなると660万台の1万台もの赤点が存在するのでレア度が下がるような気がしますが、660万台に関しては約3000台くらいで途切れてしまい、次は670万台になるようです。
これだけでも十分マニア心をくすぐります。
そもそもNikonFは1959年に640万台から発売開始され1973年の746万台まで約15年間で約80万台以上が販売されました。
その15年間に様々な改良が行われたので製造時期によって様々な部品の違いがあり、これがコレクターにはたまりません。
NikonFの概要については僕のような新参者が語るのも恐れ多い世界なので、ここでは割愛します。
ぜひ諸先輩たちのサイトをご参照頂き、お先に沼の中でお待ちしております。
さて、こちらの65913XXですが本体については様々な部品が659万番台の部品ですね。幸い寄せ集め個体ではなくオリジナル個体のようです。
ただアイレベルファインダーは後期のもので発売当時のコンビでないことが分かります。
それでは、これからも様々なFを入手し「Nikon Fの世界」をご紹介させていただければと思います。