Nikon Fの世界 第8話 「贋作Nikon F Black Body」(7XXXXXX)
こんにちはMinoluです。
興味深いNikon F Black Body?を見つけたので思わず購入してしまいました。
こちらのFです。
雑な仕事ですね。。。。(失礼)
面白い個体と言ってしまうと、普段から贋作と戦っているニコン党の御仁に大変失礼なのですが、こちらは贋作の域に達していないのと、「 Black Body」と主張した販売でなかったことから、あくまで偽物ではなく明らかな塗装品という位置づけで購入いたしました。
巻き上げレバーとセルフタイマーレバーから、この個体がNew Fである可能性を高めています。
Black Bodyであれば白い文字でアピールしている(マニアが気になる)製造番号までもが黒と同化しており正体不明の個体になっています。
ちなみに本来の Black Bodyの場合、塗装がはがれると、以下の写真のように塗装の下から味のある真鍮色が出てくるはずですが、何やらこれは違います。
(↑ 他のNikon F Black Body)
Nikon F は製造番号によっては、ン百万円越えの値が付くこともあり、特にそれがBlack Bodyであれば一層高くなる傾向があります。
そうなってくるとどうしても偽物が出てくるのは世の常で、Nikon Fの世界でも疑惑の88号機という逸話は有名な話ですね。
しかもどの製造番号がBlack Bodyなのか?という記録はどうやら残っていないらしく、世界にはそれを整理すべく調査をしている猛者もいらっしぃます。
その猛者によると、Black Bodyはある程度固めて製造をしたようで、連番で存在する傾向があるそうです。
また、赤点Blackについてはある程度の整理が終わっており、たとえシルバーの赤点をうまく黒に塗装したとしても、番号から塗装品だとわかるそうです。
さて、こちらの個体ですが言うまでもなく元シルバーボディですね。
各パーツを念入りに確認したところ、幸い「寄せ集め個体」ではなくオリジナルのNew Fと矛盾のないものでした。
幸か不幸か塗装の剥がれ具合から見て、下地処理をせずにラッカー様の塗料を筆でべったりと塗っただけのように見えるので、コツコツ作業をすればオリジナルの姿に戻せると思います。
それでは、これから剥がし作業に着手します。
整備が終わればまたご紹介させていただきます。