Nikon Fの世界 第9話 「【続】贋作Nikon F Black Body」(737XXXX)
こんにちはMinoluです。
今回は第8話でBlack Body化されたNikon New Fの続編です。
約1か月前はこのような有様でした。
コツコツと地道な作業を続け、何だかんだで約1か月もかかってしまいましたが、ようやくここまで剥がしました。
こちらが作業の成果です。
いかがでしょう。見違えたでしょ。
当初予想の通り、幸運にも何の下地処理もされていませんでしたので、きれいに剝がすことができました。
塗装の下からは、意外にもきれいなNikon New Fが姿を現してくれました。
まだ、別の整備中なので一部のネジを締めていないのと、ミラーも外しているのでボディーキャップをしています。
さて、実はまだ完成ではなく黒塗装を少し残しています。
記念すべき最後の一歩ではありませんが、長きに亘った剥がし作業の最後の「ひと剥がし」として、写真の赤丸部分を剥がすことで一連の作業を終えたいと思います。
分厚く塗装された部分はこのような形で最後まで残ります。
はい、これでようやく終わりました。
この狭い範囲だけでも、約3分くらいかかります。
もうお腹一杯なので2度と同じような個体に立ち向かうことはしないでしょう。(たぶん)
ところで、今回の作業は以下の強力クリーナーを使いました。
キャップの黒ずみが苦闘の証です。
(よく見るとFTNの前盤も少し汚れてますね・・・。作業中、指が真っ黒になるんです。)
今回の作業にあたっては、シンナーのような溶剤を使うと間違いなく樹脂バーツを溶かしてしまうので、良いものがないかと探してみると東〇ハンズでこのクリーナーに出会いました。
その結果、時間はかかりましたが、本体にダメージを与えることなく剥がすことが出来た次第です。
このFは737XXXX番ということも分かりました。
全ての部品がNikon New Fの737XXXX時代の部品でしたのでオリジナルのままだと思われます。
しかし、ここまで外装が綺麗な状態なのに、何故あれほどまで雑に黒く塗ってしまったのか不思議でなりません。
兎にも角にもこの個体は私が初めて手にした記念すべきNew Fとなりました。
動作も簡単な清掃整備で安定しそうな上々なレベルでしたので、もう少し整備を続けたいと思います。